【30代現役社員が語る!】食品メーカー商品開発のリアルな声

商品開発の悩み 仕事

食品メーカーで働く、共働き世帯の30代会社員です。
大手食品メーカーで、営業3年以上、海外駐在3年以上、商品開発3年以上
を経験している中堅クラス世代です!

食品メーカーは最終ユーザーが消費者ということもあり、会社の知名度が高く、
生活インフラには欠かせない「食」なので、商品開発に憧れる人は多いのではないでしょうか。

そんな私も斬新なアイデアや新たな味わいでヒット商品を作れば、超出世できるのではないか?
商品開発に行きたい!
などと思っていました。

現実は、甘くありません!
アイデア出し、コンセプト作りは、当然のことですが、思った以上に業務量が多いです。
ハードな仕事である一方、もちろん面白いと感じる部分も大きいです。

ここでは、食品メーカー商品開発のリアルな声を届けていきます。
この記事を読むことで、商品開発の裏側部分を学ぶことが出来ます。

早速、結論から書いていきます。

  • 食品メーカーの売上は基本前年ベース
  • 商品開発も前年ベースで進みがち
  • 既存ブランドの活性化も行う

それでは、見ていきましょう。

食品メーカーの売上は前年ベース

超高齢社会による人口減少の加速化が進み、胃袋が少なくなっている市場環境です。
働くシニア層へ向けた健康や機能性軸を新たに狙ったコンセプト作りであったり、
ロングセラー商品を若年層により手に取ってもらう期間限定の若者向け商品づくりであったりと
様々な新しいコンセプト作りは日々行われています。

ですが、食品メーカーは基本前年ベースで来年の計画を立てます。
前年がこうだったので、少しプラスした数字とする。みたいな感じです。

食品メーカーは大規模な生産設備を抱えています。
生産設備の稼働率を維持する為にも、こういった前年ありきで考えられています。
※必ずしもそうではないと思いますが私の実体験です。

商品開発も前年ベースで進みがち

基本的には、前年ベースの売上に応じた商品開発としてのプランがあります。
以下の例のように、前年の山をいかにして越えていくかという話が出てきます。

例えば、鬼滅の刃のコラボ商品がコロナ禍も追い風に大きな山(売上)を作れたとします。
その当年は、万々歳・やったー!という成果で終わりますが、翌年もその山を越える必要があります。

同コラボ企画で山を越えれればよいですが、同じ企画では流通・消費者の購入に至らないケースが
多いので、更にブラッシュアップした企画へ練り上げる
必要がありますね。
※このブラッシュアップ企画を考えるのも大変!

前年ベースで会社の売上が決まっているケースが多いので、
上記の例はほとんどの会社で起こっていると思います。

売れた!良かった!と喜んでいる暇がない感じです。。。常に追われている感じ。

各企業も知恵を振り絞って、いかに盛り上げていくか思考錯誤した結果が、
売場に露出されている商品ですね。○○周年パッケージとか、○○がもれなく当たるなどですかね。

結構、前に他社がやっていたのと似たようなものだったりしますよ。

既存ブランドの活性化も行う

商品開発といっても新商品を作るだけではありません。

大事な既存ブランドの育成考えていかなければなりません。これは超大変です。
大量の分析と課題の解決策をしっかりと練り上げないといけません。

前年ベースの売上を確保または伸ばしていくために、様々な分析をしていきます。
「どんな人」「いつ」「どこで」「どれくらい」「どのように」食べられているかを把握します。

その上で、例えば、ブランド話題化を狙った○○とコラボしたり、
コラボ限定の商品開発をしたりします。
(今流行りのものだったり、これから流行るものです)

ブランドというのは、坂道に上っている状態という表現があります。
何もしなければ、後退していくが、何かをしたとしてもすぐに前進しません。
じっくりと時間をかけて進んでいくものなんです。

何もしないことはありません。

最後に:商品開発は”形”になるから楽しい!

ビジネス目線での、前年の売上をいかに維持・伸ばせるかがベースとなった
商品開発の仕事として書いてきました。

ヒット商品であったり、新たなアイデアが商品として発売される時はもちろん感慨深いですが、
既存ブランドの育成は非常に大きな課題ですし、
前年ベースの売上呪縛による来年どうする?といった悩みは常についてきます

ですが、商品開発はお客様へ価値あるものを創り上げることです。
目に見えて残るので、やりがい・面白さ・楽しさは大きいです。

私の性格は楽観的な部分がありますので、これからも楽しく・面白く
仕事に取り組んでいきたいとは思います!

皆さんが、少しでも商品開発のイメージを感じ取っていただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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