簡単な自己紹介をします。
- 30代共働き、子1人の会社員。
- 大手食品メーカー10年以上勤務、営業・商品開発・海外駐在を経験。
ここでは、
食品メーカーの商品開発のお仕事事情についてまとめていきたいと思います。
商品開発になんとなく憧れがある人、働いてみたいと思っている人にとって、
仕事のイメージに繋がると思います。
是非、最後まで読んでいってください。
商品開発は大きく2つの仕事に分けられる!
商品開発の仕事は、業務用・家庭用、NB・PB(ナショナルブランド・プライベートブランド)は置いておき、ざっくりと2つの仕事に置き換えられます。
それは、「既存商品」か「新規商品」です。
既存商品は、今まであるブランドを育てていくお仕事です。 新規商品は、新たな価値として世に出す商品を創るお仕事です。
食品メーカーの商品開発は、圧倒的に「既存商品」に関するお仕事が多いです。
食品メーカーの営業利益率(本業に対する儲け)は、低くて2~3%、高くて7~8%ぐらいです。
そこまで大きく儲かっているわけではありません。(業界によりますが)
新規商品を創ることは、それなりの投資が必要となります。
例えば、新たに設備投資が必要となると、何百億もしくは何千億もかかる投資案件となります。
もちろん、今ある設備で画期的な価値を生み出す方法もあります。
その場合でも、その新規商品を世に出すためには、膨大なコストを要します。
つまり、新しいブランドを創るということは”大きな投資”ということです。
「えっ?商品開発の仕事って、新しい商品を生み出すのではないの?
既存の商品って何をするの?あまり楽しくないの?」
もちろん、新コンセプト商品を開発する機会はありますが、
既存商品の仕事も非常に大事なお仕事になります。
楽しく、辛さがありながらも、やりがいはありますよ!
商品開発でのマーケティング理解
食品メーカーが抱えるマーケティング事情について説明します。
商品開発を行う上で、マーケティング活動の理解はマストです!
実際は、理解せずに業務遂行している人が多い気がしますので、勉強になれば嬉しいです。
そもそも、マーケティングの目的は、「商品とお金とのハッピーな交換です」。
ある本で読んだ、一文を引用していますが、これが個人的には分かりやすく頭に残っています。
要は、お客様がこの商品をこの価格だったら買って嬉しいよね。
と思ってもらう仕組みづくりが、マーケティングなんです。
また、ブランドとは、「顧客との約束」を意味します。
つまり、強いブランドとはお客様との「つながりが強い×つながりが太い」ことです。
ブランディング活動は、”坂道に上っている途中”だと言われます。
”何もしなければ登れない、むしろ後退してしまう”という意味です。
何かをしたとしても、登れるとも限らないという意味もあります。
非常に難しいですよね。
食品メーカーの既存ブランドは、商品ライフサイクル理論(下図参照)において
成熟期がほとんどです。
市場が横ばいになり、パイの取り合いが進み、より差別化や安売り合戦となります。
通常であれば、シェアの維持と利益拡大が取るべき会社方針です。
成熟期から衰退期となると、普及率(シェア)が低くなってきますが、
日本市場は超高齢社会と言われており、人口減少への課題は深刻です。
”人口減=胃袋の減少”ですので、食品メーカーにとっても向き合わなければならない問題です。
つまり、食品メーカーの商品開発は各社がしのぎを削る戦いなので、
非常に過酷と言えます。
そういった中で、どういった商品を創っていくかが
楽しくもあり、面白い仕事です。
最後に:商品開発は既存商品の盛り上げが重要!
商品開発の仕事は、既存ブランドをいかに活性化させるかが肝となります。
また、その仕事をする上でもマーケティングスキルを学ぶことが重要です。
やはり、付加価値の高い人材になれる職と思います。
商品開発の細かい仕事内容について書いてませんので、続きはまた投稿します。
全体の中身、既存品メインで仕事をしているんだ、マーケティングについても
勉強した上で、商品開発をするんだ!と伝われば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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